大学情報

概観

大学全体

近畿大学は、衆議院議員であった世耕弘一が、学長・校長を務めていた大阪専門学校と大阪理工科大学を合併して設立されました。2005年6月に格付投資情報センターから「AA-」の財務格付けを取得しました。

教育目標

近畿大学は創立者である世耕弘一が唱えていた「人に愛され、信頼され、尊敬される人の育成」をそのまま教育目標としています。

2009年9月17日には、東大阪市の本部キャンパス内の中央図書館に、創立者の世耕弘一の掲げた同学の建学精神である、「実学教育と人格の陶冶」を継承しつつ、形あるものとして後世に残し伝えていく、と言うことを目的とした展示施設「不倒館」が設置されました。

教育および研究

農学部・水産研究所関連

  • 水産研究所は世界初となるマグロの完全養殖に成功しており、プロジェクトX〜挑戦者たち〜をはじめ多くのマスコミに取り上げられています。2007年12月より、人工孵化したクロマグロの稚魚を、養殖業者に販売する事業も行われています。また、関連の大学ベンチャー企業「アーマリン近大」を通じて、大学独自ブランドの「近大マグロ」としても販売されています。
  • 水産研究所ならびに大学院農学研究科は、2002〜2007年度まで文部科学省「21世紀COEプログラム」クロマグロ等の魚類養殖産業支援型研究拠点に採択されていました。また、水産研究所を中核として、2008年度からは文部科学省「グローバルCOEプログラム」クロマグロ等の養殖科学の国際教育研究拠点に採択されています。
  • 水産研究所の新宮実験場(和歌山県新宮市)では2008年度より、チョウザメの稚魚を養殖し、アーマリン近大を通じ「近大キャビア」(チョウザメの卵の塩漬け)として、試験的に生産・販売しています。同年度は、生後14年目の雌3匹(全長105~123センチ、重さ10.7~13キロ)から計5.5キロ採卵し、100個限定で販売、味も好評と言うことで完売となりました。これまでに生後12年から14年の成魚約120匹を養殖してきましたが、2009年6月下旬からは、新たに300匹の稚魚を追加購入して飼育を始めました。関係者は「このまま販売を続けると、現在飼育している個体では足りなくなるため、10年先を見越して補充することにしました。餌と飼育方法を研究して10年ほどで採卵できるようにしたい」と話しています。
  • 2009年7月29日に水産研究所は、オーストラリアの養殖関連企業「クリーン・シーズ・ツナ」社との共同研究で、世界で初めてミナミマグロの人工孵化から稚魚サイズまでの飼育(種苗生産)に成功したと発表しました。これは、グリーン・シーズ・ツナ社単独では実現できなかったミナミマグロの飼育を、クロマグロの完全養殖に成功した水産研究所との共同研究により成し遂げたものです。
  • 2009年11月20日より、富山県射水市にある水産研究所・富山実験場が人工孵化し、稚魚へ育てたトラフグを、堀岡養殖漁業協同組合が成魚まで育て、同組合により製品化した「近大堀岡とらふぐ 薄造り&鍋セット」の販売を開始しました。

その他

  • 2005年、『受容体型細胞表面タンパク質と、そのシグナル伝達系を標的とした医薬品開発(研究代表者:近畿大学薬学研究科・益子高)』が文部科学省平成17年度私学学術研究高度化推進事業(17文科高第404号)に採択されました。益子高細胞生物学研究室ホームページ上で活動状況に概要・学術フロンティア構想調書・共同研究プロジェクト調書を公開しました。
  • 生物理工学部と先端技術総合研究所はマンモス復活プロジェクトをロシアおよび岐阜県と共同で進めています。2009年1月8日に近畿大学と岐阜県畜産研究所の研究チームは、このプロジェクトで活用されたクローン技術を応用して、1993年に亡くなった飛騨牛の元祖と言われる「安福号」の冷蔵保存された精巣から、生き残った細胞を培養・増殖させて、同じ遺伝子を持つクローン牛を誕生させる事に成功したと発表しました。
  • 2005年7月より、大学院の総合理工学研究科・理学専攻「遺伝カウンセラー養成課程」が、文部科学省科学技術振興調整費「新興分野人材養成プログラム」として、京都大学大学院の「遺伝カウンセラー・コーディネータユニット」との合同プログラムの形で、5ヵ年受託事業に採択されました。
  • 2008年11月に京都大学と共同で、シックハウス症候群の原因とされる、ホルムアルデヒドなどの有害物質を吸収する働きを持つ細菌の遺伝子を組み込んだ植物の開発に成功しました。将来的には観賞植物等への応用も期待されています。
  • 理工学部は、飲料工場から大量に廃棄処分されるコーヒーや茶葉の「かす」を原料として、製鉄や鋳造の工程に使用できる植物由来固形燃料(バイオコークス)を量産するための装置開発を、三菱重工業とともに進めています。2008年4月22日には、北海道恵庭市の「近畿大学資源再生研究所」内に、実証実験などを行う研究施設「近畿大学バイオコークス量産実証実験センター」が新設されました。このプロジェクトは、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業にも採択されています。なお、このプロジェクトを北海道内でも告知するため、同年3月20日より札幌ドームのバックネット下1塁側寄りフェンスに設置された回転式広告に、「環境にやさしい新エネルギー、バイオコークス:近畿大学」の広告を掲示しています。2008年7月16日には、日本コカコーラグループより提供された茶かすより生産されたバイオコークスを、豊田自動織機東知多工場内の自動車部品鋳造用大型炉の燃料の一部に試験的に使用し、石炭コークスの使用を約11.4%削減させる効果を確認しました。
  • 2008年6月18日より、近畿大学の学生が缶のデザインをしたキリンビールの発泡酒「麒麟淡麗〈生〉」の大阪府下限定品、「おおきに大阪!キリンで元気!デザイン缶」(350ミリリットル・約2万ケース)が販売されました。これは発売10周年を迎えた同商品が、全国都道府県の中で大阪の出荷量が一番多い(2007年同社内県別実績)ことから、「大阪の皆さまへの感謝の気持ちを込めて発売する」と言う同社の企画に近畿大学が協力したものです。同社と近畿大学の産学連携の一環として、缶のデザインを地元・大阪の大学の中でも、デザイナーや画家などクリエーティブ系の将来を考える学生が多く在籍するとされる、文芸学部芸術学科の学生達に、大阪の食を代表する「たこ焼き」をテーマにしたデザインを募集したものです。寄せられた作品の中から、今年4月に同社サイト上でデザインコンテストを実施した結果、最多票を獲得した「大阪城や通天閣、HEP FIVEの観覧車を背景に、大阪名物のたこ焼きを大胆に配置した元気あふれるデザイン」(同社)が採用されました。同日には、近畿大学と地域交流の面で協定を結んでいる、八尾市のショッピングセンター「アリオ八尾」で、発売記念イベントも行われました。
  • 2009年2月25日、近畿大学は、大学医学部の法医学教室への導入としては日本初となる、変死体の死因究明に役立てる「死亡時画像診断」(AI:「オートプシー・イメージング(Autopsy Imaging)」)システムを、同学医学部に導入したと発表しました。同システムは、死亡者専用のCT(コンピュータ断層撮影)装置の画像を立体化処理してモニターに映し、メスで遺体を傷つけない非破壊検査が解剖の前段階で可能で、全身を3ミリ間隔で輪切りにした画像を約3分間で600枚撮影し、体の奥深くの出血なども発見できるといいます。同学医学部の巽信二主任教授は「将来はすべての変死体にAIを実施し、より公正で客観的な死因究明を可能にしたい。5月に始まる裁判員制度でも視覚効果を活用したわかりやすい判断材料を法廷に提供できるだろう」と話しています。
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